農学部研究棟1階ロビーの陶壁画のご紹介
概要
茨城大学農学部には貴重な陶壁画2点が展示されています。
この陶壁画は荒田耕治氏による創作です。同氏は、第6回日本陶芸展において優秀作品文部大臣賞を受賞するなど幾多の展示会にて賞を受賞する本県を代表する笠間焼陶芸家です。本陶壁画は、茨城大学農学部校舎新築に際し、憩いの場におけるアイ・レストの吟味も重要であるとして、同窓会が企画・立案し、同窓生有志により寄贈されたものです。
作品紹介
<Kasumigaura>
高 2.85m、幅 5.13m 笠間焼
今は見られなくなった゛わかさぎ゛を取る帆引き船を図案化されたもので、中央に筑波山を見ることができます。
<Creative Spirit>
高 6.0m、幅 4.0m 笠間焼
植物が大地に根をおろし、生命の源泉となるいろいろなものを吸収して天に向かって発展するイメージを表現したものです。
具体的には、下の茶色は赤ボクであり、粒状に光っているものは水分を表わし、その上の黒い部分は関東ローム層の黒ボクを表わしています。茶とグレイの線状のものは根を表わし、天に向かって広がるグリーンの部分は葉を表わしています。よく見て頂くと、酵母等の微生物やDNAや有期化合物が点在しています。「Creative Spirit」は新しい生命を創造する魂という意味でつけられました。